中古スマホを購入する時の注意点まとめ【2018年3月】

2018/03/24

日常

高町咲衣 IoT女子スマホ 中古で買う時の注意点 画像こんにちは、さきです!

MVNO、いわゆる「格安SIM」の認知度も広まってきて、「新品を分割払い」ではなく「中古端末を一括」で購入する方も増えてきたのではないでしょうか。購入ルートも、秋葉原やハードオフ等の実店舗、ヤフオク・メルカリ等のオンラインサービスなど、選択肢がたっくさん、あります。

どちらかと言うとオンラインの、それも個人売買の方が業者さんを通すより安くモノが手に入る傾向があります。しかし、個人売買だとどうしても業者さんを通すのに比べて不安が残りますね。特に、オンラインだと状態は写真で判断するしかないですし、商品説明に嘘を書かれていてもわからないケースだってあります。

怪しいモノはいくら安くても手を出さないのが吉です。しかし、「怪しいかどうか」を判断するための知識くらいはあってもいいじゃないか!(^o^)ということで、この記事では「中古のスマホを購入する時の注意点」をまとめてみたいと思いますっ!

赤ロム、白ロム

スマホに限らず、携帯電話を新規購入する時は「一括」もしくは「分割」を選ぶことになるのはご存知かと思います。

一括購入なら何も問題は無いですが、分割払いにした場合利用者の中には「代金を踏み倒す」人も少数ながらいるそうです。では、代金を踏み倒された携帯電話はどのような扱いになるのでしょうか?

答えは「赤ロムになる」です。

どういうことかと言うと、例えばdocomoで携帯電話を新規分割購入後に代金踏み倒しを行なうと、その端末はdocomo回線で通信を行なうことができなくなります。docomo回線を利用したMVNOもダメです。これを、「ネットワーク利用制限」がかかった状態と言い、俗称で「赤ロム」と呼びます。逆に、利用制限が無い状態を「白ロム」と言います。

中古で購入した端末が「赤ロム」だと、自分に一切の非が無くても通信させてもらえません。なので、購入前に端末の「ネットワーク利用制限」の状態を確認することがとても重要になります。

主要3キャリアのネットワーク利用制限は、以下のページから調べることが可能です。
docomo
au
Softbank

「○」が白ロム、「△」が分割支払い中、「×」が赤ロムです。
「△」を完済すれば白ロムに、踏み倒せば赤ロムになります。

一般的に、中古業者さんは白ロム保証がついているところが多いです。仕入れの段階で白ロムしか仕入れず、万が一お客さんに販売後赤ロムになってしまったら返品、返金等に応じますよ、という感じです。

シム スマホ

SIMロック

次に、SIMロックです!

SIMロックというのは、「特定のキャリア回線でしか通信できないようにする」ロックのことです。例えばもしau端末にSIMロックがかかっていたら、au以外では使用することができません。

では、au回線を利用したMVNOだとどうなるかというと、ロックがかかったままだと使えたり使えなかったりします。機種によったり、MVNOの会社によったり。

このように、使えるケースと使えないケースがあるので、事前にしっかり下調べしておくことが大事です。動作確認機種一覧ページみたいなのがあることが多いので、そういった情報を見たらいいかと思います。

SIMロックは解除できる

SIMロックは、一定の条件をクリアすることで解除してもらえます。auのiPhoneをSoftbank回線で使ったりすることができるようになるんです!また、海外旅行する時に海外SIMを利用することができるようにもなります(現地の電波法などに則った機種に限る)。

2018年3月現在、SIMロックを解除するための条件は次の通りです。

docomoのSIMロック解除条件

ネットワーク利用制限、おまかせロック等の各種ロックがかかっていないこと
ネットワーク利用制限携帯電話確認サイトより、ネットワーク利用制限の対象電話機であるかをご確認いただけます。
別ウインドウが開きますネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト

契約者ご本人の購入履歴がある機種であること
購入日から100日経過した機種であること
ただし、以下の場合は100日を経過していない場合でも即時にSIMロック解除の手続きが可能となります。
当該回線において、過去にSIMロック解除※4を行っており、その受付から100日経過した場合
当該機種を一括払いでご購入、または分割払いでご購入され、その分割支払金/分割払金のご精算をされた場合
(いずれも端末購入サポートを利用されている場合は、端末購入サポートの解除料をお支払いいただくことが必要です。)
回線契約期間中に受付したSIMロック解除が対象です。
既にドコモを解約済の方は、解約日から100日経過していないこと

auのSIMロック解除条件

■対応機種
2015年4月23日以降発売の機種

当社の回線契約を解約済みのお客さまは、解約日から100日以内の場合、SIMロック解除の手続きが可能です。2017年12月1日適用開始。
契約者ご本人さまの購入履歴がある場合のみお申し込みいただけます。2017年12月1日適用開始。
<2017年12月1日 改>
対象回線において2017年7月11日以降に受付したSIMロック解除実績があり、かつ前回のSIMロック解除受付日から101日目以降である場合は、機種購入日から100日以内の場合でもSIMロック解除の手続きが可能です。2017年12月1日適用開始。

機種代金を一括払いされた場合であっても、au購入サポート等(ご購入機種の継続利用および適用条件の継続契約を条件として、機種のご購入代金の一部を当社が負担する施策)が適用されている機種については、2018年1月以降(予定)、機種購入日から100日以内の場合はSIMロック解除の手続きが行えません。
2017年8月1日から2017年11月30日までの期間は、機種購入日から101日目以降より手続きが可能です。
対応機種を既にご購入されたお客さまにおかれましても、変更後の受付条件が適用されます。

SoftbankのSIMロック解除条件

2015年5月以降に発売された機種(SIMロック解除機能を搭載したものに限ります)のSIMロック解除は、購入日(当社システムにて記録されている販売日など)より101日目以降の場合に受付可能です。
以下3つの条件すべてに当てはまる場合は、機種購入日から100日以内の場合でもSIMロック解除の手続きが可能です。
2017年12月1日(金)以降に、機種変更前の対象回線でSIMロック解除を行ったことがあること
前回のSIMロック解除受付日から101日目以降であること
前回のSIMロック解除を行った機種が2015年5月以降に発売された機種であること
製品の分割支払金/賦払金を一括精算した場合や、製品を一括購入された場合に受付可能です(ただし、一部の一括販売キャンペーンで購入された製品の場合、SIMロック解除をお断りする場合があります)。
解約済み製品のSIMロック解除のお手続き可能期間は、解約後90日以内となります。また、解約済み製品のSIMロック解除のお手続きは、契約されていたご本人さま限り可能です。
安心遠隔ロックなど製品の機能を制限するサービスをご利用の場合は、これらのサービスを解除後にお手続きをさせていただきます。
対象の製品に故障や水濡れがある場合は、SIMロック解除のお手続きができません。故障修理などが完了してからのお手続きとなります。
ネットワーク利用制限製品については、解除のお手続きをすることができません。
対象の製品を契約されていたご本人さまに限り可能です。

中古端末はSIMロック解除不可能

これらの解除条件をまとめると、2018年3月現在、どのキャリアも「購入者本人」しかSIMロックを解除することができません。なので、中古端末を購入したとしても、SIMロックを解除することはできない、ということになります。

2017年12月1日以前のauは購入者本人でなくとも解除可能「だった」ので、古い情報を元に購入を決めてしまわないように注意です!

SIM下駄っていうのがあるけど…?

実は、SIMロックがかかっていても他のキャリア回線を使用できるようにする「SIM下駄」と呼ばれるアイテムがあります。こんなのです。

これはiPhone5~6sまで使用できる商品になります(ただし、iOSのバージョンによっては使用不可)。

SIMカードを端末に入れる時にSIM下駄を噛ませて、キャリア情報をうまい具合に誤魔化して通信可能にする、というものだそうです。非常に便利なアイテムではあるのですが、正規のツールではないため、動作が不安定になります。検索すると、「通話がすぐ切れる」などと言った記事もいくつか出てきますね。

逆に「快適に使えている」という情報も出てくるので、このあたりは運なのかもしれません。また、OSのバージョンによっては使えなくなったりします。

SIMロックを乗り越えるためのアイテム、というよりは、「ギークな人向けの、自己責任で遊ぶアイテム」といったイメージが強いかもしれません。

ちなみに、偽物がとっても多く流通しているのでそのあたりも注意です。また、一度端末に挿入後、「出す時」に引っかかって、端末内の「金属のツメっぽい部品」を破壊することがあるそうです(ここを破壊すると、SIMカードを認識しないジャンク品と化します)。

いずれにせよ、「使うなら全面的に自己責任で」というジャンルの商品だと言えます。決して悪い商品ではないのですが、使う前にある程度の知識が無いと失敗した時がとても怖い商品です。使う時は下調べをしっかりしてから使うことをお勧めします!

SIMロックは購入前にどうするか決めるべき

ちょっと長くなりましたが、「使用予定のキャリア、MVNO等」「使用する端末」をよく調べて、そもそもSIMロックの解除は必要なのかどうかを考えるべきですね。

SIMロックを解除するとJアラートが鳴らなくなる等のケースもあるので、必ずしもSIMロック解除が「イイモノ」であるとは限りません。

ご自身の環境に「SIMロック解除が必要なのか」をまず考えるべきです。

スマホ解体 開けてみる 中古品

【iPhone限定】アクティベーションロック

最後、「アクティベーションロック」です!これは、iPhone(というより、iOS製品全部)に限ったお話です。

具体的には、iOS端末をリセットした後、Apple IDでのログインを求められる状態のことを言います。この時、普通にログインできればいいのですが、ログインできないと永遠に次へ進めず、いわゆる「文鎮状態」になります。これが「アクティベーションロック」です。

こうならないようにするには、「リセット前」に「iPhoneを探す」をオフにしてからリセットするなどが必要です。

日本ではあまりピンと来ないかもしれませんが、治安の悪い国だと「スマホを強奪して金銭に変える」グループとかもあるようなんです。ところがそこでアクティベーションロックがあると「お金にならない」ということで、いわゆる「盗品」が市場に出回りにくくなる、というわけなんです。

2018年3月時点で、正規の方法(Apple IDでログインする)以外にアクティベーションロックを解除する方法はひとつしかありません。「遠隔アクティベーションロック解除サービス」などと呼ばれるサービスを利用する方法なのですが、数万円します。かかる費用が中古価格+数万円、というところを考えると、よほどの事情がない限り「中古購入時にアテにするサービス」ではないと言えるでしょう。(使っていた端末のパスワードがわからなくなりせっかく買った端末が使用不可能になったとか、中古を買ってみたらロックがかかっていて販売者とも連絡が取れない、といったケースでは非常に頼りになるサービスです。)

つまり、「お手軽に無料でアクティベーションロックを解除する方法」は、正規の方法以外には存在しないことになります。

意外と出回ってる「アクティベーションロック品」

業者さんが入っている中古販売店等では「ジャンク品コーナー」以外ではまず見ることがありません。ジャンク品コーナーでも「うちはアクティベーションロック買取してません」なんて業者さんもいたりして、店舗ではあまり見ることがないかも?

しかし、フリマアプリ等ではかなりアクティベーションロック品を目にします。これには色んなパターンがあって、「出品者に知識が無く、知らずに売っている場合」、「アクティベーションロック品であることを明記し、ジャンクとして売っている場合」、「悪意を持って、ロックを隠して売っている場合」などがあります。

悪質な出品者は、見た感じほとんどいません。さすがに運営も放置しないでしょうし、もし当たってしまったら「ホントに運が悪かった」レベルの遭遇率かと思います。

なので実際に問題になるのは「出品者に知識が無い」ケースで、届いてみたら「ロックがかかってた」というケース。

もしもロック品に当たってしまったら、フリマアプリは大抵、運営さんに「仮入金」している状態だと思いますので、取引完了にせず、まずはロックがかかっていたことを伝えるのが良いです。当事者間で解決しなければ、サポートに連絡しましょう。

いずれにせよ、取引を終了させないことが大事です。取引完了してしまうと運営さんも動きにくくなります。

基本的に、アクティベーションロック品には手を出さない

ロック品は、先ほど書いた遠隔解除サービス以外にはどうやっても解除できません。「画面割れの修理に、画面だけ欲しい」とかそういうケース以外ではただの高級文鎮になってしまいます。

なので、「安いけど、どうも怪しい…」というケースでは手を出さないのが吉だと思います。

まとめ

長くなりましたが、ポイントは次の3つ!

  1. 白ロムを選ぶこと
  2. SIMロックが必要か調べること
  3. iPhoneなら、アクティベーションロックに注意すること

以上を踏まえて、変なものを掴まされないように気をつけましょう!

ではまたねー!さき