【取材】KEK高エネルギー加速器研究機構に行ったよ☆第一回目「泡箱」
2018/07/23
サイエンスこんにちは!高町咲衣こと、さきです!普段は、声優や歌手の他エンジニアやIoT女子もやってます!
7月から【さきのサイエンスニュース】の記事や動画を配信していきます!お楽しみに~~!
さっそく取材させて頂きました「高エネルギー加速器研究機構」について連載して行きます!なるべく科学に詳しくない人も意味が分かるように「専門用語」は少なめでいきたいと思います!
高エネルギー加速器研究機構って何をしてるところ?
この施設は加速器と呼ばれる装置で、陽子や電子等の素粒子を光速で飛ばしぶつける事で様々な最先端の実験を行っている施設なのです!
その利用目的は科学実験において多様にありますが、大きく分けてまず1つ目は宇宙の仕組みを探る研究。2つ目は薬や設備などなどあらゆる物の成分を素粒子や分子レベルから解析し実験する為の施設です!
他にも、スーパーコンピューターと呼ばれるすごいPCがあります!スパコンとかって呼ばれるんですが、とてつもなく速い計算ができます。また、普通のPCにCPUは1個ですが、スパコンには数万個も搭載されているものもあって性能も世界No1クラス!「宇宙のナゾ解明の手段」としても使われてます!
宇宙の仕組みを探る研究施設
「すべての物質は素粒子で出来ている」ということを皆さんはご存知でしょうか?素粒子とは物質の最小単位のことで、木も家も動物も人間も鉄もプラスチックも、みーんな物質の最小単位は全て素粒子なんです!! ひとまず深くは考えずとにかく「全てのものは素粒子っていうもので作られているんだな~」という事だけ押さえておいてください。
宇宙の始まりは、素粒子がぶつかることで起こったといわれています。研究施設では宇宙の誕生(ビックバン)を再現したり宇宙の全てを解析する為に巨大な素粒子加速器で素粒子を衝突させて実験を行っているのです!
まずは、これまでの素粒子実験について教えて貰いました!
筑波山から10Kmほどの場所にある研究施設は、なんとパソコンもない頃の1972年ごろからあり、敷地は東京ドーム33個分もあるそうです。
KEK水素泡箱装置
1980年代に使っていた「泡箱」という装置についても教えていただきました。これは当時の装置の1/10の模型です!
仕組みは、泡箱という装置の中に液体水素が入っており、素粒子加速器で素粒子のビームをを何秒間かに一回送ります。その時に圧力を引くことで中の粒子通った場所が泡になって分かるというものです!
泡になった場所をカメラフィルムで捉えると、このようにはっきりとどういった経路で通ったか等がわかるんです。
素粒子の通った場所が見える!!
このように、1980年代はパソコンがまだ発達していない時代なのでデータ化するのではなく、素粒子の通った場所をフィルムに焼き付ける方法で観測していたそうです。それにしても綺麗な形を描くものですね!
感想
色々な工夫をして高度な実験を行なってきていた事に驚きです!高校の数学が分かれば理解できるものが多いので、私ももっと自分でも調べ勉強してみたいです。
最先端の世界にも誇る活動なので、もっと応援していきたいです!「加速器」って言葉も初めて知った方もいらっしゃると思いますが、とても奥が深く楽しい世界です!是非これからも記事を読んでいってくださいね(^^)次回もお楽しみに!!
さき